CATOX-7000
CATOX7000は、操作機器(マンマシンインターフェース)にパソコンを利用した本格的なDCS(分散型制御システム)です。
ユーザーの用途に応じ誰でもが、容易にシステムを構築することができます。
そのシステムは、多様化、高度化するプロセスの制御に対応でき、連続プロセスを中心としマスプロ・オートメーションからバッチ・プロセスを中心とした多品種少量生産設備まで可能と総合計装制御システムです。
演算制御部は信頼性の高い専用ハードウエアで、マン・マシン・インターフェイス部は汎用のパソコンを応用してそれらを高速なネットワークでつなぐことによりパソコンを応用し、それらを高速なネットワークでつなぐことによりコンパクトでしかも経済性と、柔軟性を兼ね備えたフレキシビリティーに富んだシステムとなっています。
CATOX-7000特徴
CATOX7000には、主に次の特徴があります。
(1)いままでのCATOXシリーズのソフトウェアを継承。
従来のCATOXシリーズとの混在が可能です。
※「銘柄管理機能」等、一部機能は混在出来ない制限がございます。
(2)温度入力カードのレンジフリー、タイプフリー
カードごとに熱電対、測温抵抗体を選択すると熱電対の種別や抵抗体の種別は自由に選択することができます。また自由にレンジをチャネルごと設定が可能です。
(3)ユーザが開発した操作性を追求したマン・マシン・インターフェイス
必要な画面の呼び出し、必要な画面への展開が容易で分かり易く、スムーズにプラント運転ができるようになっています。
また、CATOX7000専用の機能として、画面のグループ化機能が追加されました。
グループ化した画面は、画面左側にツリー表示する事により、画面検索・遷移を簡便化して、ユーザの運用性向上を実現しました。
(4)強力なサポートソフトウエア
システム構築からシステム保全に至るまでさまざまなエンジニアリング業務をパッケージ化されたソフトウエアにより空欄記述方式で簡単に行うことができます。また、オペレータ・ステーション単独でもシステム生成が可能ばかりか生成したシステムを自動ドキュメント化が可能です。
また、CATOX7000専用の機能として、シーケンスのフローチャート化機能が追加されました。
従来のデシジョンテーブルによるシーケンス制御の確認は、ある程度の知識と慣れが必要でしたが、進捗業況をフローチャート形式でビジュアル化する事により、モニタリングの運用性向上を実現しました。
(5)システム構成の柔軟性とコストパフォーマンスの追求
オペレータズ・ステーションは汎用パソコンを利用することにより高性能で安価なシステムを構築可能であり、1ステーションより最大16ステーションまで拡張可能です。
一方、フィールド・ステーション(制御ユニット)は小型化をはかり、低価格化したばかりではなく、設置面積を最小限にすることができ、1ステーションから最大16ステーションまで拡張可能で、1ステーションあたりフィードバック制御は256ループまで制御が可能なばかりでなく、デジタル入出力448点、アナログ入出力208点、シーケンス制御、アナンシェータ機能、出力監視機能まで標準で可能です。したがって、どのようなプラントに対しても最適なシステム構成が可能です。また拡張も容易にできるシステムです。
CATOX-7000システム概念図
CATOX7000は、フィールド・ステーション(FDS)、オペレータズ・ステーション(OPS)、システム通信バス、およびそれらの付属品から構成されています。
また、CATOX7000ではFDS-IOU間の通信方式に一般的な「Ethernet」を導入して、信頼性向上を更に推し進めました。
図1システム概念図
CATOX-7000システム容量
プロセス入出力機能をつかさどる部分で、標準品として次のものを用意しています。共通部は一つのステーションに対して必ず1枚は必要です。入出カードは必要に応じ、1ステーション最大13枚まで組み合わせて使用することができます。温度変換カードは熱電対の種類や測温抵抗体の種類、レンジを自由に選択可能です。
システム容量抜粋
項目 | 容量 | 備考 |
---|---|---|
制御ユニット(FDS)二重化 | ○ | 二重化する場合は2ユニットとCAT6ケーブル1本が必要 |
システム通信二重化 | ○ | FDS-OPS間通信。通信ケーブルは2系統必要 |
IO通信冗長化 | ○ | FDS-入出力間通信 |
OPS数/システム | 16 | オペレーターズ・ステーション数 |
FDS数/システム | 16 | フィールド・ステーション数 |
ハードデータ数/FDS | MAX1024 | アナログデータ等入出力データ数(Ai、Ao、Pi) |
ハードステータス数/FDS | MAX2048 | 接点データ等入出力データ数(Di、Do) |
DDCループ/FDS | 256 | 内部計器数 |
シーケンステーブル/FDS | 256 | 64×32デシジョンテーブル数 |
内部スイッチ/FDS | 2048 | 内部フラグ数 |
タイマ・カウンタ/FDS | 512 | タイマまたはカウンタ数 |
オペガイドメッセージ/FDS | 1024 | 1メッセージ全角16文字 |
関係式数/FDS | 1024 | 2変数または定数の比較 |
ソフトウェア機能抜粋
項目 | 内容 | 備考 |
---|---|---|
グループ画面(サイド画面)/OPS | 600ページ(12画面/ページ) | |
メッセージ画面/OPS | 1000メッセージ | 24時間以内に発生した最大1000メッセージを表示 |
多点画面/OPS | 640ページ | 1ページに8または16計器を表示 |
一点画面/OPS | 全ての計器を表示 | リアルタイムトレンドあり |
トレンド画面/OPS | 200ページ(8ペン/ページ) | 保存データ数:256/OPS 保存期間:日単位で任意に指定可 |
グラフィック画面/OPS | 512ページ |
機器概要
項目 | 内容 | 備考 |
---|---|---|
外寸 | W215 × H67 × D137mm | |
電源 | DC5V±5% 3A | |
取付方式 | ラック/壁取付/DINレール | 注文時指定 |